クッション

低反発素材とは

ベッドや枕で低反発素材が使われることが増えています。
元々は1960年代に宇宙飛行士がスペースシャトルに搭乗する際、体を衝撃から守るために開発された衝撃吸収素材です。
これが、医療現場で床擦れ防止用マットとして使用され、さらに一般的に普及するようになりました。

低反発素材は体圧分散性が高く、一般的なクッションとは違い体圧が部分的ではなく体全体を受け止めてくれます。
これによって体全体をバランスよく反発してくれるので、毛細血管の血流も止まることがなく、床ずれ防止に効果があるとされているのです。

また、体圧が分散されると体の圧迫が無いために寝ている間に寝返りを打つ必要がありません。
寝返りを打たないことで深い睡眠が維持できるようになり、睡眠の質を高めることができるのです。

低反発マットレスの選び方

低反発マットレスにも価格差があるために、どれを選べば良いのかわからないという人が多いものです。
価格の差は反発の度合いの違いや素材の違いによるもので、これによって通気性や品質の違いが出てきます。

従来、低反発素材のものを作るにあたっては油性の混入物が入れられていました。
この混入物が入ることで素材の通気性が悪くなり換気や湿気対策が必要でした。
それを解消するために最近では混入物が無い素材で作られているものが増えています。

混入物が入っていないものは、通気性が高いことで年中同じ硬さが維持できることがあります。
なので混入物が入っていると、中の水分や油分が冷えることで冬は硬くなりやすく、さらに触れると冷たく感じます。
しかし混入物がないことで低反発の状態が常に一定に保てるので、硬いという印象を受けることがありません。

また、油脂素材を用いていないものは洗うことが可能です。
そのため、汚してしまった時や、定期的に汚れを落としたいと思う人はそのまま洗って乾かせば元の状態に戻すことができます。

油脂素材が含まれているものでも、洗うことができるとされているものはあります。
ただし、混入物があることで水分が中から出てきにくく乾きにくいですし、混入物が流れ出てしまい低反発性が落ちてしまうこともありますから注意が必要です。

また、低反発素材でも高価なものはしばらく使っても低反発性が維持できるという特徴があります。
リーズナブルなものはお試しとしては良いのですが、物によっては長期間使用することで素材が傷んでしまい反発力がなくなってしまったり、部分的に反発が弱くなったりすることがあるのです。

せっかく購入するならばしっかりと高い質の睡眠をとりたいですし、長く使いたいものです。
そういった面からも、あまり素材を混ぜていないものを選ぶのが望ましいと言えます。